サッカーで速い選手は肩甲骨が違う!加速を変える身体操作9選

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もっと速く走りたい!

そう思うと、多くの選手は脚力や股関節のトレーニングを始めます。もちろん、それらはスプリントに欠かせない要素です。しかし、速い選手の走りをよく観察すると、脚だけではなく肩甲骨が大きく滑らかに動いているという共通点があります。

腕振りは、ただ腕を前後に振る動作ではありません。
肩甲骨が動くことで骨盤や股関節も自然に連動し、全身で地面を押す力を前へ伝えることができます。反対に、肩をすくめたり首に力が入ったりすると、肩甲骨が固まり、脚だけで走るフォームになってしまいます。その結果、加速が重くなり、切り返しやダッシュのスピードにも影響が出てしまいます。

左:肩をすくめて腕振りが小さい中高生男子サッカー選手。右:肩甲骨から大きく腕を振りながらスプリントする中高生男子サッカー選手。

この記事では
肩甲骨がスプリントに与える役割を分かりやすく解説し、肩甲骨と股関節を連動させる9つの実践トレーニングを紹介します。理論を知るだけでなく、実際に体を動かしながら「全身で走る感覚」を身につけていきましょう。

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こんにちは!フィジカルコーチ秋山拓実です

脚だけでは、速くなれない!?
肩甲骨・体幹・股関節がつながった瞬間、スプリントは一気に変わる!!

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速く走るためには
脚力だけでなく
全身が連動して動くことが重要です!

左:肩をすくめ、首に力が入り、全身が硬くなった中高生男子サッカー選手のスプリント。右:肩甲骨が自然に動き、脱力した状態で軽やかに走る選手。
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特にサッカーでは、短い距離を何度も加速・減速し、方向転換を繰り返します。
その中で大きな役割を果たしているのが肩甲骨です。

「腕振りはバランスを取るため」と考えられがちですが、それだけではありません。
肩甲骨は股関節や体幹と連動し、脚で生み出した力を全身へ伝える役割を担っています。まずは、肩甲骨がスプリントに与える3つのポイントを見ていきましょう。

スプリント中に腕を振る目的は
単にバランスを取ることでは
ない

中高生男子サッカー選手のスプリント比較。左:腕をほとんど振らず脚だけで走る選手。右:肩甲骨から大きく腕を振り、全身が連動している選手。

肩甲骨から大きく腕を振ることで
反対側の骨盤や股関節が自然に動きやすくなり
脚の振り出しがスムーズになります!
右腕を後ろへ引けば左脚が前へ出やすくなり、左腕を引けば右脚が前へ出る。この対角線の連動が、効率の良いスプリントフォームを作っています。

中高生男子サッカー選手の正面図。右腕と左脚、左腕と右脚が対角線で連動している様子。

反対に、肩をすくめて腕振りが小さくなると
骨盤の回旋も小さくなります!
その結果、ストライドが伸びず、脚だけで地面を蹴る走りになってしまいます。

肩甲骨は鎖骨以外で骨と直接つながっていない、非常に自由度の高い骨です!

そのため、肋骨の上を滑るように動きながら、腕・胸郭・体幹・骨盤をつないでいます。

左:肩をすくめて肩甲骨が固まり、肘が後ろへ引けない中高生男子サッカー選手。右:肩甲骨が大きく動き、肘を後方へ引きながらスプリントする選手。

肩甲骨がスムーズに動くと、胸郭が広がり、体幹の回旋も自然になります。
その動きが骨盤へ伝わることで、股関節の可動域が引き出され、脚を大きく前へ運ぶことができます。

しかし、猫背や肩の力みが強い状態では肩甲骨が固まり、全身の動きも小さくなります。
スプリント中に「腕が振れない」「脚が前へ出ない」と感じる選手は、肩甲骨の動きを見直すだけでフォームが改善することも少なくありません。

速い選手は
脚だけで走っているわけではありません。

地面を押した力は、足裏 → 足首 → 膝 → 股関節 → 骨盤 → 体幹 → 肩甲骨 → 腕へと順番に伝わっています。この一連の流れを運動連鎖と呼びます。

中高生男子サッカー選手の横向きスプリント姿勢

運動連鎖がスムーズに起こると、全身が一つにつながり、少ない力でも大きな推進力を生み出せます。
一方で、肩や首に力が入ると肩甲骨で流れが止まり、脚だけで頑張る走りになります。これが「加速が重い」「すぐに疲れる」と感じる原因の一つです。

まずは肩甲骨を自由に動かせる状態を作り、全身が自然につながる感覚を身につけることが、スプリントを変える第一歩になります。

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肩甲骨がスムーズに動くようになっても
その動きをスプリントへ生かすには
全身の連動を身につけることが必要!

人体背面図。肩甲骨が肋骨の上を滑るように動いている様子を表現。

ここで紹介する6種目は
肩甲骨・胸郭・体幹・骨盤・股関節を
段階的につなげるトレーニングです。

最初は可動性を高め、次に対角線の連動を覚え、最後に走るための姿勢へ近づけていきます。

大切なのは、力いっぱい動くことではありません。

「全身が滑らかにつながる感覚」
意識しながら取り組んでみましょう!

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目的

肩甲骨の可動域を広げ、腕振りの土台を作ります。

やり方

壁に両手をつき、肩の力を抜いたまま肩甲骨を上下へ滑らせるように動かします。腕ではなく、背中が動いている感覚を意識しましょう。

ポイント

肩をすくめると首に力が入りやすくなります。首を長く保ちながら、肩甲骨だけが滑るように動かすことが重要です。

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目的

背骨・肩甲骨・骨盤の連動を高めます。

やり方

四つ這い姿勢から背中を丸め、次にゆっくり反らします。呼吸に合わせて繰り返し、背骨全体がしなやかに動くよう意識します。

ポイント

大きく反ることが目的ではありません。背骨・肩甲骨・骨盤が一つの流れで動いている感覚を大切にしましょう。

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目的

肩甲骨と反対側の股関節を対角線でつなげます。

やり方

右腕と左脚を同時に伸ばし、元へ戻します。反対側も同じように行います。背中が一直線になる姿勢を保ちましょう。

ポイント

手足を高く上げるより、体幹を安定させることが重要です。腰が反り過ぎると連動が切れてしまいます。

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目的

歩行やスプリントに必要な対角線運動を身につけます。

やり方

その場で右腕と左脚、左腕と右脚を交互に動かしながら足踏みを行います。リズムよく全身を動かしましょう。

ポイント

膝を高く上げることより、肩甲骨から腕を振ることが大切です。脚を動かすのではなく、全身が連動する感覚を覚えましょう。

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目的

肩甲骨と骨盤を同時に動かし、全身の協調性を高めます。

やり方

四つ這い姿勢から膝を少し浮かせ、熊のように前へ進みます。手足を交互に動かし、低い姿勢を維持します。

ポイント

お尻が上下すると体幹の連動が途切れます。肩甲骨から骨盤までが安定したまま前へ進むことを意識してください。

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目的

肩甲骨の動きをスプリントフォームへつなげます。

やり方

スプリント姿勢を意識しながら、片膝を引き上げ、反対側の腕を大きく振ります。左右交互にリズムよく行います。

ポイント

膝を高く上げることよりも、肩甲骨から腕を振り、股関節まで動きが伝わることが重要です。接地のリズムを一定に保つと、スプリント動作へつながりやすくなります。

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ここまで紹介した6種目で
肩甲骨・体幹・股関節の連動を身につけてきました

しかし、トレーニングだけで終わってしまっては、試合でその動きを発揮することはできません。

最後は、その連動を「走り」へ変換する3種目を行います。

ポイントは、脚だけを速く動かそうとしないことです。足裏で生まれた力を肩甲骨まで伝え、全身を一つにつなげながら加速していきます!

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目的

肩甲骨と股関節の連動を保ったまま、地面反力を前へ伝える感覚を身につけます。

やり方

リズムよくスキップを行い、反対側の腕と脚を大きく動かします。肩甲骨から腕を振り、接地した瞬間に体が自然と前へ進むよう意識しましょう。

ポイント

高く跳ぶ必要はありません。接地時間を短くし、軽く弾むようなリズムを作ることが重要です。脚だけで跳ぶのではなく、腕振りと連動することで加速しやすいフォームになります。

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目的

加速時の正しい前傾姿勢と重心移動を身につけます。

やり方

壁に両手をつき、体を一直線に保ちながら軽く前傾します。その姿勢のまま片脚ずつ素早く入れ替え、加速の最初の動きを確認します。

ポイント

脚を前へ踏み出すことより、重心が自然に前へ流れる感覚を意識してください。頭から踵まで一直線を保つことで、地面を押す力が肩甲骨までスムーズに伝わります。

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目的

これまで身につけた動きを実際のスプリントへ統合します。

やり方

約15mをフォーム重視で走ります。全力で走ることよりも、肩甲骨・体幹・股関節が自然に連動しているかを確認しながら加速しましょう。

ポイント

スタート直後に肩が上がったり、首へ力が入ったりすると運動連鎖が止まり、脚だけで走るフォームになります。最初の3歩を滑らかにつなげることを意識すると、自然と加速しやすくなります。


この3種目まで行うことで、肩甲骨の可動性だけでなく、全身が連動したスプリントフォームが身についてきます。

最初から速く走ろうとする必要はありません。

①〜⑥で作った動きを
⑦〜⑨で少しずつ走りへつなげることが
サッカーで速く動ける身体への近道です!

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高強度なスプリントトレーニングを継続するためには、トレーニング後の栄養補給も重要です。
タンパク質やEAAを適切に摂取することで、回復の質を高めることができます。

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サッカーで速く走るためには
脚力だけを鍛えれば良いわけではありません

大切なのは、足裏で生み出した力を肩甲骨まで途切れなく伝えることです。

肩甲骨がスムーズに動けば、骨盤が自然に回旋し、股関節の動きも大きくなります。その結果、腕振りと脚の動きが連動し、少ない力でもスムーズに加速できるようになります。

今回紹介した9つのトレーニングは、筋力を高めることが目的ではありません。

「肩甲骨 → 体幹 → 骨盤 → 股関節」

という運動連鎖を身につけ、全身で走る感覚を作ることが目的です。

まずは、肩甲骨スライドやキャット&ドッグなどの可動性を高める種目から始めましょう。次に、クロスクロールマーチやベアクロールで全身の連動を身につけ、最後にスキップドリルや15mスプリントで実際の走りへつなげていくことをおすすめします。

一度にすべてを完璧に行う必要はありません。ウォーミングアップとして1日2〜3種目から始めるだけでも、肩甲骨の動きや腕振りの感覚は少しずつ変わってきます。その積み重ねが、加速や切り返し、試合終盤まで動ける走りにつながっていきます。

この記事で紹介した9つのトレーニングは、YouTube動画でも実際のフォームを見ながら学べます。

文章だけでは分かりにくい動きも、映像と一緒に実践することで理解が深まり、正しいフォームを身につけやすくなります。

「最近スピードが伸びない」
「もっと軽く走れるようになりたい」
「切り返しを速くしたい」

そんな選手は、ぜひ今日から実践してみてください。

肩甲骨が変われば、走りは変わります!

そして、その小さな変化が、試合で一歩先にボールへ届く大きな武器になるはずです。

フィジカルコーチ<br>秋山拓実<br><a rel="noreferrer noopener" href="https://funfunfitness.jp/profile/" data-type="page" data-id="88" target="_blank">【Profile】</a>
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