フィットネス愛好家の方やスポーツ競技をしている方のスポーツ パフォーマンスを上げる情報を発信しています。
スポーツ競技では、速く動くことが勝負を決める要素です。

タイムを競う競技では、スピードの要素が直接関係し、バスケットやハンドボールは小さなコートで戦うスポーツなので、俊敏(しゅんびん)性に大きく関係します。
トレーニングをサポーツしている選手からは、トレーニング方法の質問も多く受けます。
トレーニングの方法に困っていませんか?
今回はスピードと俊敏性の要素、スピード・アジリティー・クイックネス【SAQ】トレーニングを解説します。
日頃のトレーニングに役立てていただければと思います。
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SAQトレーニングとは

Speed Agility Quicknessの頭文字をとってSAQトレーニングといい、競技特性に合わせた走りを高めるトレーニングです。
持久力を高めるトレーニングと違い、爆発的なエネルギーで体を動かし、目的によってエネルギーの供給が変わります。
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走りを3種類に分解することができます!
- Speed(スピード) 最高速度
- Agility(アジリティー) 敏捷性
- Quickness(クイックネス) 素早さ
それぞれを解説していきます。
Speed(スピード)最高速度

目的地までの重心移動の速さを指します。
陸上競技の100m走はその要素を測定した競技といえます。
球技は、ボールが追いかける場面が多く、目的地への距離も方向も変化します。
Agility(アジリティー)敏捷(びんしょう)性

方向転換を使う目的地までの移動を指します。
足裏の体重移動や足首、膝、股関節の関節の連動を上手くコントロール必要があります。
Quickness(クイックネス)素早さ

静止動作から加速の断続的な反応。
刺激に対応して反応する必要があります。
静止動作からの動き出し、全力疾走からの急停止。
右移動か左への移動か、体のコントロールと筋力との関係があります。
トレーニングツールを使ってSAQを高める方法

SAQ(スピード、アジリティー、クイックネス)をスポーツの場面で高めたい場合、その競技を反復することで高められます。
しかし、100m走を1日に何本も走ることはできません。
走る動作を部分別に抜き出して、トレーニングしていきます。
抜き出してトレーニングするには、ツールを使うことをオススメします。
関節の可動域や足の回転を速める為にはミニハードルやラダーを使います。
重力に対して負荷を加えることで、筋の出力を上げることを狙えますが、バーベルを担いで走ることはできないので、チューブの張力で負荷を加えるハーネスを使います。
ミニハードル
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足のスネの高さにハードルを設置しているので、股関節から脚を引上げる/引き下ろすを素早くおこなっていきます。
足の回転が速くなることで、スプリントのスピードが高まる可能性があります。
ラダー
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※チームで使う場合、ラダーの捻じれから使いにくい場合があるのでプラスチック製のヘキサゴンラダーがオススメです。
等間隔に並んだハシゴに素早く足を運んでいきます。
ステップの種類に変化を加えることで、横移動や後ろ移動などの、実際のプレイに近づけた動作を習得することができます。
ハーネス
進行方向とは逆の抵抗を加えることができます。
ベルト以外にチューブを使うことで、チューブの張力を抵抗にした動作練習が可能です。
抵抗に拮抗して力を発揮するので、ハーネスを外した状態ではトレーニング前よりも力が発揮されます。
まとめ
今回はSAQトレーニングについて解説をしました。

SAQトレーニングとはSpeed Agility Quicknessの頭文字をとってSAQトレーニングといいます。
- Speed(スピード)
目的地までの最高速度を意味します。
前方向に限らず、横や斜め方向のスピードもスポーツの場面では重要になります。 - Agility(アジリティー)
方向転換などの体の使い方を意味します。
関節と筋肉を上手く使い、全身を連動させることが重要です。 - Quickness(クイックネス)
静止動作から加速の断続的な反応を意味します。スポーツの場面では相手に合わせてリアクションの動作が重要です。
それらを高めるために競技特性を考慮し、競技の一部分を抜き出したトレーニングが必要になります。
それにはトレーニングツールを使うことをオススメします。
ラダーやミニハードルを使うことで、股関節の可動域を広げたり、足の回転を速くする効果があります。
また、ハーネスを使うことで抵抗を加えながら動作練習をすることが可能です。
ぜひ、トレーニングに取り入れてみてください。
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