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アスリートのスポーツパフォーマンスを上げるスポーツパフォーマンス理論をフィジカルコーチ秋山拓実が発信しています。

このページはGPS搭載のウェアブル端末を使うことで、今まで評価が難しかったサッカーのプレーが「見える化」することを解説しています!
「見える化」とは
ビジネス用語で情報やデータを視覚的に表現することで、問題や課題を明確にし、改善や効率化のための戦略を立てることを指します。
スポーツは
試合の結果が重視され、試合の内容が優勢であっても、負ける時はあります。
サッカーの試合において重視される対戦相手と対比するデータはいくつかあります。
- ポゼッション率
相手よりも多くボールを保持することで攻撃の主導権を握り、相手チームの攻撃力を抑えることができているか。 - シュート数
相手ゴールに向けて打ったシュートの数を比較することで、攻撃の優劣を判断することができる。 - パス成功率
正確なパスを出し、ボールを支配することで攻撃の効率を上げることができる。 - ファール数
自チームがどの程度ファウルを犯しているかを把握することが重要です。
特に、自陣近くでのファウルは相手チームにとって有利な位置からフリーキックが与えられることが多く、失点に直結する可能性が高い。 - フリーキック数
自チームがどの程度フリーキックを与えているかを把握することが重要です。
フリーキックはシュートに繋がることが多く、相手にとって有利な状況を作り出すことができる。 - カード数
イエローカードやレッドカードの発生数を把握することが重要です。
特に、レッドカードを受けた場合は数的不利を強いられることになり、試合展開に大きな影響を与える可能性がある。
以上の6つは
チームデータとして数値化され、対比して分析が可能です。
個人のパフォーマンスの評価はどのようにされるでしょうか?

抽象的とは
具体的な形や姿がなく、理論的・概念的なものであることを指します。
つまり、観察や測定が困難な、物質的な形をとらないものを指します。
抽象的な概念や感情などは、人間の思考や感性の世界で生まれ、説明や表現が難しいことがあります。
【GPS搭載ウェアラブル端末】を使うことで、個人のパフォーマンスを数値化し評価することができます。
相対的に出場選手全員を評価できるほか、過去のデータと比べることで個人のパフォーマンスを試合毎に評価することも可能です。
私は、トレーニングの指導を始めて18年目になります。
現在は高校サッカー部のフィジカルコーチとしても活動していて、その中の経験から解説していきます。
【GPS搭載ウェアラブル端末】を使うことで、スポーツ競技のパフォーマンスが数値化できることと、使うことの効果をお伝えします。
サッカーの練習ではウォーミングアップで一定の心拍数に達することで、パフォーマンスが上がります。心拍数の上昇を考慮したウォーミングアップはこちら
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【GPS搭載ウェアラブル端末】でパフォーマンスを数値化
GPS搭載ウェアラブル端末でできることは
GPS搭載ウェアラブル端末を使うことで、走りを数値化することができます。

数値化できる項目は製品によってことなりますが、スポーツのパフォーマンスを分析する上で重要視したい項目があります。
一般的には
GPS搭載ウェアラブル端末によって取得されるデータには、以下のようなものが含まれます。
- 選手の位置情報
GPS搭載ウェアラブル端末にはGPSセンサーが内蔵されており、選手の位置情報を取得することができます。 - 走行距離
選手が走った距離を測定することができます。 - 最高速度
選手が出した最高速度を測定することができます。 - 加速度
加速度計が内蔵されており、選手の加速度を測定することができます。 - ハートレート
ハートレートセンサーが内蔵されており、選手の心拍数を測定することができます。
GPSのデータ分析をするときは
試合の状況と合わせて走行距離とスプリント回数、過去の数値など多面的な分析が必要になります。
【GPS搭載ウェアラブル端末】を紹介します。
チームで使える【GPS搭載ウェアラブル端末】 Knows
Knows(ノウズ)
本田圭祐の考えるテクノロジーがスポーツを進化さKnows(ノウズ)誕生

Knows(ノウズ)は
本田圭祐氏が提唱するスポーツに特化したGPS搭載ウェアラブル端末です。
選手がプレー中にどのような動きをしているかをリアルタイムで計測し、そのデータを分析することで選手のパフォーマンスを向上させることを目的としています。
従来のGPS搭載ウェアラブル端末と比較して、より高精度で選手の動きを計測することができます。
この端末は
複数のセンサーを搭載しており、選手の心拍数や加速度、姿勢など、様々なデータを計測することができます。
さらに、データの分析には人工知能技術を活用し、選手の傾向や習慣を把握することができます。
- 位置情報の計測
端末に内蔵されたGPSセンサーにより、選手の移動経路、距離、スピードなどをリアルタイムで計測します。 - 心拍数の計測
胸に装着された心拍数センサーにより、選手の心拍数をリアルタイムで計測します。 - 加速度の計測
端末に内蔵された加速度センサーにより、選手の加速度や減速度などの動作をリアルタイムで計測します。 - リアルタイムモニタリング
選手のトレーニングや試合中に、リアルタイムでデータをモニタリングすることができます。これにより、コーチやトレーナーが選手の状態を把握し、必要に応じてアドバイスを与えることができます。 - データの分析
データをクラウド上に蓄積し、分析することで、選手のパフォーマンスや状態を詳細に把握することができます。
また、選手の傾向や習慣を把握し、効果的なトレーニングプログラムの作成に役立てることができます。
プロスポーツチームや一部の大学・高校の部活動に導入されており、選手のパフォーマンス向上に貢献しています。

私がトレーニング指導をしている高校サッカー部でも導入しています。
ターン回数も計測できることからアジリティーを要するスポーツに向いていて、センサーを背中上部につけるのでプレーの邪魔になりません。
専用のインナーはフィット感がとても高いです。
▼▽外部リンク▼▽
運動を数値化する最先端ウェアラブルセンサー「Knows(ノウズ)」 (know-s.com)
本田圭祐氏は、テクノロジーを活用することで、スポーツ界をより進化させることができると考えています。
Knowsの開発を通じて、選手のパフォーマンスを最大化するために、テクノロジーが果たす役割を示しました。
個人で使う サッカー選手のためのGPS SOCCER BEE lite
SOCCERBEE BEE liteは
サッカー選手のためのGPSトラッカーです。
SOCCERBEEは、トレーニングや試合中に選手の動きやパフォーマンスを追跡し、選手がどのようにプレイしているかを分析することができます。
BEE liteは、SOCCERBEEの中でも軽量なバージョンで、選手の動きをリアルタイムで追跡することができます。
このGPSトラッカーは
選手の距離、スピード、走行距離、加速度、停止時間などのデータを取得できます。
これにより、トレーニングプログラムを最適化し、選手のパフォーマンスを向上させることができます。
SOCCERBEE BEE liteは、Bluetooth経由でスマートフォンと連携し、専用のアプリを介してデータを表示できます。
また、データはクラウドに保存され、分析や比較が可能です。
個人で使う サッカー選手のためのGPS STATSports Apex Athlete Series
APEXアスリートシリーズは
サッカー選手用に設計されたGPSアクティビティトラッカーで、STATSports社が開発しました。
このデバイスは、選手の位置、スピード、距離、加速度、デシジョンメイキング、負荷、回復状況などの情報を収集できます。
また、選手の体内の代謝情報も収集できます。
APEXアスリートシリーズは、ウェアラブルデバイスとして設計されており、選手が身に着けることができます。
このデバイスは
選手のベストパフォーマンスを実現するために、トレーニングや試合の際に役立ちます。
データは、クラウドに保存され、選手やトレーナーがデバイスにアクセスして、詳細な分析や比較を行うことができます。
また、APEXアスリートシリーズは、スマートフォンやタブレットと連携し、専用のアプリを介してデータを表示できます。
これにより、選手とトレーナーは、リアルタイムでデータを確認し、必要に応じてトレーニングプログラムを調整できます。
個人で使うならGARMIN(ガーミン)のスマートウォッチ
GARMIN(ガーミン)は
GPS搭載ウェアラブル端末やポータブルナビゲーションシステムなどを製造するアメリカの企業です。
スポーツ用のGPS搭載ウェアラブル端末としては、以下のような製品があります。
Forerunner(フォアランナー)シリーズ
ランニング、トライアスロン、マラソンなどの競技に特化したGPSウォッチで、心拍数計測やランニングダイナミクスの計測機能を備えています。
fenix(フェニックス)シリーズ
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アウトドアスポーツ全般に対応したGPSウォッチで、高度計や気圧計、コンパスなどのセンサーを搭載しています。
トレイルランや登山など、過酷な環境下でも使用可能です。
vivo(ビボ)シリーズ
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日常生活における健康管理に特化したGPSウェアラブル端末で、心拍数計測や睡眠計測などの機能を備えています。
「vivoactive(ビボアクティブ)」シリーズには、スマートフォンとの連携機能もあります。
GARMINのGPS搭載ウェアラブル端末は
高精度の位置情報計測や、多彩なセンサーによる機能が特徴であり、様々なスポーツやアクティビティに対応しています。
専用アプリやウェブサイトを使用することで、計測データの分析やトレーニング計画の作成、SNSとの連携なども可能です。
コストパフォーマンスで選ぶならHUAWEI(ファーウェイ)のスマートウォッチ
HUAWEI(ファーウェイ)は
中国の通信機器メーカーであり、スマートフォンやノートPC、タブレット端末、GPS搭載ウェアラブル端末などの製品を展開しています。
「HUAWEI」のGPS搭載ウェアラブル端末としては、以下のような製品があります。
HUAWEI WATCH FIT 2
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フィットネス機能が充実したGPS搭載スマートウォッチで、心拍数計測やストレスレベルの測定、睡眠状態の分析などが可能です。
多彩なスポーツモードにも対応しており、ランニングやサイクリング、スイミングなどの計測が可能です。
HUAWEI WATCH GT 3
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長時間のバッテリー駆動を実現したGPS搭載スマートウォッチで、最大2週間のバッテリー持続時間を実現しています。
GPS精度も高く、多彩なスポーツモードにも対応しており、ランニングやサイクリング、スイミングなどの計測が可能です。
HUAWEI Band 7
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GPS搭載ウェアラブル端末でありながら、コンパクトなデザインが特徴です。
心拍数計測や睡眠状態の分析などのフィットネス機能を備えており、ランニングやサイクリング、スイミングなどの計測も可能です。
HUAWEIのGPS搭載ウェアラブル端末は
スポーツやフィットネスに特化した機能が充実していることが特徴であり、スポーツモードの種類や計測精度も高いです。
HUAWEI独自のアプリ「Health」を使用することで、計測データの管理やトレーニング計画の作成、SNSとの連携なども可能です。
【GPS搭載ウェアラブル端末】を使うことでの効果
GPS搭載ウェアラブル端末で取得したデータをクラウド上に蓄積し、分析することで、選手のパフォーマンスや状態を詳細に把握し、疲労度の明確化ができます。
チームの戦術分析に役立ち、選手の傾向や習慣を把握することで、効果的なトレーニングプログラムの作成にもつながります。
測定結果からトレーニングへ反映し、選手の成長を促進することができます。

【GPS搭載ウェアラブル端末】を使うことで期待できる3つの効果を解説します。
GPSウェアラブル端末を使うことでの効果:疲労度の明確化
疲労度の明確化とは
選手の疲労度を把握することで、適切なトレーニングやリカバリーの方法を決定することを指します。

一般的に使用されるのが「乳酸」です。
運動によって発生する乳酸は、筋肉の疲労やパフォーマンスの低下と密接に関係しており、選手の体内に残存する乳酸量を測定することで、選手の疲労度を明確に把握することができます。
その結果をもとに、選手個々の状態に合わせたトレーニングメニューやリカバリー方法を設計することができます。
乳酸は
高強度の運動でエネルギーとして糖質を使った代謝物で、血液中にたまります。
乳酸がたまった状態は高強度の運動をくり返している指標になります。
高強度の運動をくり返すことは筋肉疲労から運動傷害の発生が高くなります。
ウェアラブルウォッチを使うことで、日常生活の心拍数を観察することができます。
心拍数が高い状態は、心と体の疲労に関係しています。
乳酸値の目安

上記の図は
血中の乳酸濃度を測定した乳酸カーブテストの典型例です。
1キロ4分~5分(12㎞/時速)でのペースでは乳酸値が低い。
1キロ3分(20㎞/時速)のペースになると乳酸値が上昇していることがわかる。
急激に上昇している点をLT(無酸素性作業閾値)といいます。
血中乳酸濃度が高い状態は20㎞/時速と同じ、もしくはそれ以上の高強度な運動をくり返したことを意味します。
乳酸は疲労物質ではない

高強度の運動により、代謝物として乳酸が発生することから、乳酸が疲労の原因のようにいわれてきました。
血中乳酸濃度は疲労度の指標になりますが、疲労の原因ではないことが分かっています。
▽▼詳しくは内部リンクへ▽▼
ATP(アデノシン3リン酸)を再合成させる、3つのエネルギー供給機構を簡単に解説
▽▼サイト内リンク▼▽
【人体の基本構造 まとめ】知っておきたい!スポーツが上達する3つのキーワード
GPSウェアラブル端末を使うことでの効果:チームの戦術分析

チームの戦術分析は
GPS搭載ウェアラブル端末で取得したデータを分析することで、チームの戦術分析を行うことができます。
チームスポーツの場合、各ポジションによって数値の差はあります。
例えば
SB(サイドバック)が攻撃参加することをチーム戦術にしているチームは、SB(サイドバック)の選手のスプリント回数は多くなります。
スプリントできていない場合はその戦術がうまく発揮できていないことを意味します。
その結果を踏まえて、戦術の改善や戦術に合わせたトレーニングプログラムを作成することができます。
優勢の試合データと劣勢の試合データを比べて、優勢なデータのモデルがあると戦術分析に役立ちます。
GPSウェアラブル端末を使うことでの効果:測定結果からトレーニングへ反映
測定結果からトレーニングへ反映は
GPS搭載ウェアラブル端末で取得したデータを分析し、その結果をトレーニングに反映することができます。

測定結果からトレーニングメニューの構成を考えることができます。

▼▽内部リンク▼▽
運動についての投稿
パフォーマンス ピラミッドの考えから、競技体力の上に専門体力があります。
競技分析:サッカー
サッカーの競技特性を分析してから、ポジション(専門体力)別の分析へ

サッカーの試合で走るってどんなこと?
- 走行距離は1試合で10㎞
- スプリント回数(24km/時速以上)は約20回
- 高強度の動き(24㎞/時速以下)は約50回
サッカーの試合では
選手たちはしばしば短い距離を全力疾走するスプリントを繰り返します。
これらのスプリント回数に合わせたトレーニングは、選手のスプリントの速度や持久力を向上させ、試合でのパフォーマンスを向上させることができます。
スプリント回数が多い事から、短い距離を瞬発的に移動する体力要素が必要になる。
走行距離は10㎞と長いが、1試合(90分)での走行距離なので、速いペースではない、走って止まるをくり返す間欠的な走りが多い。

ポジションによって、走る距離やスプリント回数に違いがでます。パフォーマンスを分析していきましょう。
- ⅭH(センターハーフ)とSH(サイドハーフ)の走行距離は長い
- WG(ウィング)とSB(サイドバック)のスプリント回数が多い
ポジションによって特異性が異なる。
チーム全体のトレーニングとポジション別のトレーニングを導入する必要があります。
そんなことからインターバル走をトレーニングに導入することをオススメします。
インターバル走は心拍数の調整や、走る距離、タイムなどの設定を細かく設定できるのでサッカーのポジションに適したプログラムを作成できます。
▼▽内部リンク▽▼
【走りが速くなる】スプリントトレーニング|インターバル走3つのポイントをフィジカルコーチが解説
▽▼内部リンク▼▽
【サッカーの試合で走り勝つ】インターバル走の4つの効果を解説(リンク)
まとめ
このページでは
【GPS搭載ウェアラブル端末】を使うことで、スポーツ競技のパフォーマンスが数値化できることと、使うことの効果をお伝えしました。
- 走行距離
- スプリント回数
- 心拍数
- 最大速度
- チームで使えるウェアラブル端末でオススメはKnows(ノウズ)
- 個人で使うならGARMIN(ガーミン)
- コストパフォーマンスで選ぶならHUAWEI(ファーウェイ)
- 疲労度の明確化
- チームの戦術分析
- 測定結果からトレーニングへ反映
個人のパフォーマンス評価が抽象的だったものが、より具体化したものになることでパフォーマンスは向上します。
選手個人が自分の目標を具体化できれば、インターバル走などの特化したトレーニングに取り組んでいけます。
パフォーマンスの向上に【GPS搭載ウェアラブル端末】を使ってみて下さい。

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